バンバンボード・チュートリアル基本編

平野 聡, 相川 和希
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バンバンボードの基本的な使い方と、あわせて買い物のコツを学ぼう。

リクエストランドには、「自分に合うものを聞いて買う」リクエストと、「自分で調べて買う」ためのバンバンボードがある。

バンバンボードは商品を比較して選ぶためのツールだ。それ自体はネットショップではない。普段は買わないものが必要になると、どういう商品が良いのかわからない。霧の中を歩くような感じだ。そういうとき、ウェブブラウザーやAIで調査をして、商品のページをバンバンボードに入れて、「自分の目的に一番合うものはどれかな?」と比べて選ぶのが主な使い道だ。

基本的な使い方は簡単だ。

ある行に商品のカードをたくさん入れる。気に入ったカードをより上の行に、気に入らないカードを下の行に動かす。1番上の行に入れたカードを比べて、より良いカードをより左に動かす。最終的に、1番上の行の左端があなたの選択だ。

ドクター平野の「買い物名人になろう!」

数年前に、ある工事をしてもらった時のことだ。「Googleマップにレビューを書いてくれませんか」と、1,000円のAmazon商品券を出された。丁寧に断ったが、その会社は設立して間もないのに、100件以上のレビューを集めていた。これは私が本当に経験した話だ。

その後、不具合が出て連絡したのに来てくれない。私はGoogleマップのレビューを信頼してその会社に頼んだのだった。

買い物にはコツがある。私が学んだこと、失敗したことを書くので、考える材料にしてほしい。

買うものを選んでみよう

では、何かを買うことを想定してバンバンボードを作ってみよう。皆さんが今、欲しいものはなんだろうか?ここでは「週末の朝、冷たい食パンを食べるのが味気ない」ので、オーブントースターを買うことにして話を進めよう。

バンバンボード
ボードを作り、条件を考える

まず、メニューのバンバンボード・ボタンを押す。

次に、バンバンボードのリストにある+ボタンを押して、新しいボードを作る。タイトルに欲しいものの名前を入れて右上の完了を押すと、空のボードができる。バンバンボードにはいくつかの行があって、行の中にカードを並べていくのだ。行は増やすことも減らすこともできる。

ここで、「自分に合う」とは、自分の条件や予算に合うことだ。例えば、オーブン・トースターを買うなら、「かわいいデザイン」「食器棚に置ける幅Xセンチ以下」「パンを焦がさないマイコン制御」「パン屑の掃除が簡単」「何円以下」といったことだ。必須ではないが、買うものの調査を始める前に、こういう条件をカードにして、1行目に優先順位が高い順に並べておくとよい。

新しいカードを作るには、画面右下の+ボタンを押して、選択肢から「カード」を選ぶ。カードのタイトルを入力して、画面右上の完了を押す。パソコンでは、+キーを押して新しいカードを開いて、CTRL-Enterで保存してもよい。高速にカードを作ることができる。

フォーカス行
カードを作る+ボタン
カードの種類の選択
カードの種類の選択

今注目している行を、フォーカス行という。行の頭の小さな丸いマークがあるのがフォーカス行だ。+ボタンを押してカードを作ると、フォーカス行に追加される。ある行にフォーカスを移すには、その行の背景をタップすればいい。

フォーカス行
フォーカス行
商品のカードを並べる

ブラウザーやAIで調べて、「いいかな」と思う商品のカードを入れていこう。新しいカードに項目を入力してもよいが、自動的に入れる方法もある。

スマートフォンでは、ブラウザーで商品のページのリンクをコピーしておいて、ボードの右下の 「リンクで追加ボタンadd_link」を押すとカードができる。

iPhoneのSafariでページからカードを作る
iPhoneのSafariでリンクからカードを作る

パソコンでは、ブラウザーとリクエストランドを並べて開いて、ブラウザーからリンクをバンバンボードにドラッグすると素早くカードにできる。

iPadとアンドロイドでは、スプリットビューでリクエストランドとブラウザーを並べておいて、リンクをバンバンボードにドラッグするとカードになる。とても便利だ。

7割くらいのサイトでタイトル、価格、画像が自動的に入る。価格は間違っていることがあるので、いつも確認が必要だ。

ホテルの価格や飛行機のチケットのような、変動するものは入らない。もし、自動で入らなかったら、カードを開いて、タイトルや価格を入力しよう。

カードを開いて見てみよう。画像をタップすると大きくなる。スワイプすれば次の画像が表示される。不要な画像が入ることもあるが、現時点では入らないよりは良いと思ってほしい。

ヒント ページのリンクをコピーするには

iPhoneでは共有ボタンから「コピー」を押すか、リンクを長押しして「リンクをコピー」を押す。

アンドロイドでは、ページのアドレスバーを押してコピーボタンcopyを押すか、リンクを長押しして「リンクアドレスをコピー」を押す。

コツは、いろいろなメーカーの商品を広く探して、「いいかな」と思った商品のカードをたくさんボードに入れることだ。バンバン入れるからバンバンボードだ。

カードを動かして、比較する

たくさんのカードを入れたら、カードを動かして、条件やイメージに近いものをより上の行に、同じ行の中では左側に寄せてゆく。

すると、優先順位の高い順、つまり条件をより良く満たす順で、2番目の行の左端から1番目、2番目、3番目、と並ぶことになる。(今は1番上の行には条件のカードがある)

スマートフォンでカードを動かすときには、カードに触って少し待ってから動かす。そうしないと、ボードがスクロールしてしまう。

ボードの編集

行の追加、削除、コピーは「行の追加ボタン add」「行のコピーボタン filter_none」「行の削除ボタン clear」で行う。これらのボタンは薄い色で目立たないが、行の背景をタップすると、ボードが編集モードになってはっきり見えるようになる。

行を移動するには、行のタイトル部分をホールドしてドラッグする。

フォーカス行
編集モード
Comparatorで2つずつ比較する

Comparatorを使うと、行の中のカードを2つずつ並べて、じっくり比べられる。

行のComparatorsplitscreenボタンを押す。ふたつの商品が表示されるので、一方をスワイプして好きな方を残す。それを繰り返すと、一番気に入ったものが行の一番左のカードになる。

下にスクロールすると画像やノートを見ることができる。また、タップするとカードが開くので、ノートを編集することができる。

1番目が決まった後もスワイプを続けると、2番目、3番目も選ぶことができる。これは賢くて、すでに比べた相手同士は比べないので早い。Comparatorで上位の候補を集めて、じっくり比べて最終的な判断をするのに便利だ。

Comparator
Comparator
条件の優先順位を考えて買うものを決定する

いろいろな条件を満たす高機能な製品は価格が高い。予算の範囲では条件を満たせる商品はないかもしれない。予算を増やすか、妥協して条件のカードの優先順位を変えざるを得ない。

商品のカード内のタイトルやメモ部分にどの条件を満たす、満たさないといった、利点、欠点を書いておくと後でわかりやすい。「マイコン制御」のような行で分けるのもいい。見つけたレビューもコピーしておけば、(運良くフェイクでなければ)参考になる。

現実に即して条件を見直して、カードの並び順を変えてゆくと、1番が決まってゆく。

ウェブサイトに移動して購入するには、カードを開いて上部のリンクを押すか、カードが閉じた状態で下部のサイト名を押す。

ドクター平野の「買い物名人になろう!」

新品が予算オーバーの場合、一番良いのは不良在庫だ。多くの場合保証付きの新品で、過剰生産や過剰仕入れ、流行遅れ、季節外れ、賞味期限まぢか、昨年のモデルの型落ち品、箱の破損のような訳あり品だ。お店は在庫費用がかかるので、安くしても早く売ってしまいたい。通常の商品リストとは違うアウトレットとして掲載されている場合も多い。

次に良いのは新古品だ。展示品、メーカーによる再生品、自動車販売店がノルマ達成のために登録をした新古車のように、一度使用したものだ。1年の保証がついているAppleの認定整備済製品が典型的な例だ。店舗では、交渉をして展示品を安く買えることもある。

一方、フリマサイトの中古品は、出品者が何か気に入らない点があって売るのだし、なんらの保証もない。中古を探す前に、まずは不良在庫を探す方が良い。フリマサイトで中古を探すときには、保証付きの中古品販売サイトとも比較するとよい。スマートフォンやパソコンでは、新しいOSが供給される期間が短い。

Googleショッピングや価格比較サイトにも出ていない物を探すときには、詐欺サイトに気を付けてほしい。極端に安かったり、サイトのドメイン名が怪しかったら、ニセ物か粗悪品だ。手を出すべきではない。

複数の商品の組み合わせ選ぶ

気に入った商品のカードをボードに並べる。

ある行に一番目の組み合わせ、次の行に二番目の組み合わせが並ぶようにカードを並び替える。

行ごとにカードの合計金額が表示され、組み合わせごとの合計金額を比較できる。

カードの右上にあるコピーボタンcontent_copyを押すと、カードをコピーできる。

どちらの組み合わせを購入するかカードを並べ替えて検討し、決まったらカード上のリンクのボタンを押してウェブサイトへ移動して購入する。

お友達や家族と選ぶ

メッセージヘッダーのスクリーンショット

自分の組織にお友達を招待するか、新しい組織を作ってお友達を招待する。

リクエスト用のプロジェクトを開き、プロジェクトのメニューから「メッセージ」を開く。

+ボタンを押して、新しいメッセージ・セッションを作成し、開く。

メッセージ・セッション中にバンバンボードボタンを押すと、バンバンボードに切り替わる。メッセージボタンchatを押すと、メッセージ・セッションに戻る。

バンバンボード内でビデオボタンを押すと、ビデオ・ミーティングで会話できる。ビデオ・ミーティング中に最小化ボタンclose_fullscreenを押すと、ビデオを閉じて音声だけを聞きながらバンバンボードを使うことができる。

ドクター平野の「買い物名人になろう!」

多くの商品は、上位の高い製品と下位の安い製品で差別化されている。下位の製品の新製品が出ても、上位を抜くことは滅多にないので、中古でも上位の製品を選ぶと満足度が高い。例えば、音楽が好きならスピーカーやアンプが気になるだろう。車なら、ひとつ上のクラスの中古だ。技術的には成熟した製品なので、マイナーチェンジをしても大きな差異はない。よほど長い年月でなければ、音質や質感の点で、下位機種が上位機種を抜くことはない。

製品の価格は、質と機能に比例する。質とは、音質、画質、速度などの基本の品質の良し悪しだ。ネットやAIのような付加的な機能は、会社側がマーケティングのためにつけているので、80%のユーザーには使われない。基本的な品質が良いものを選べば満足度は高い。

条件に合う商品やお店を見つける一番簡単な方法は、リクエストに条件を書いて、それを満たせる販売者に提案してもらうことだ。安く買いたいなら、たとえば「3つまとめて買うから、この価格でどうか?」と書くのも一案だ。

お洋服をコーディネートする

縦横切替ボタンscreen_rotationを押して縦並びに切り替える。

トップスを上、ボトムスを下に配置して、コーディネートを作成する。

欄ごとに異なる組み合わせを作り、比較しながら検討できる。

コーディネートのスクリーンショット
ドクター平野の「買い物名人になろう!」

いくら欲しい物があっても、お金が足りなければ買えない。検索結果の下位の商品やお店まで丁寧に探して、できれば近くから買えば、より広い販売者や生産者に収益の機会が与えられる。そこで働く人の給料が増えれば地元での消費が増え、みなさんの会社の売れ行きもよくなって、給料が増える。そういう好循環を起こすのが、バンバンボードの大きな目的だ。

隠れた宝物(Hidden gem)を丁寧に探してほしい。

アイディアやストーリーを考える

バンバンボードは、アイディアのブレーンストーミングの強力なツールだ。カードを画像のない正方形または長方形にすると、より多くのカードを表示することができる。ボードの設定settingsから、正方形または長方形のカードを選択する。

カードの大きさは限られているので、タイトルが長いとすべてを表示することができない。もっと多くの文字を表示したいときには、ボードの右上にある設定ボタンsettingsから、「単語の途中でも改行」をオンにするとよい。

ストーリーを作るスクリーンショット

少し異なる2種類のストーリーを比べたいとする。

行1にストーリーAとしてカードを並べ、行2にストーリーBとしてカードを並べる。

カードの右上にあるコピーボタンcontent_copyを押すと、カードをコピーできる。

この方法は、タイトル決定や特許請求項の検討、ビデオストーリーの作成などにも応用できる。

制限

現在のバンバンボードは操作の「取り消し」ができない。ボードの一番下に「ゴミ箱」という行を作っておいて、カードを削除したいときにはそのゴミ箱に移すといい。行の削除も同様だ。カードを大きく変更するときには、カードのコピーを作ってゴミ箱の行に入れておくといい。

ボードのコピーもできない。カードをひとつひとつコピーして、カードの編集画面で「ボードを変更」することで新しいボードに移すことができる。